マンホールの蓋には、よく絵が描かれています。魚や花、動物など、その街の特徴やイメージを表現した絵が描かれていることが多いです。
マンホールの絵が描かれるようになったのは、1970年代半ばのことです。当時、当時の建設省下水道課建設専門官が、下水道事業のイメージアップと市民アピールのために、各市町村が独自のオリジナルデザインマンホールにすることを提唱したことがきっかけです。
マンホールの絵には、いくつかの理由があります。
- 下水道事業のイメージアップ
マンホールは、私たちの生活に欠かせない下水道の入り口です。しかし、その存在は地面に埋もれていて、普段は目に触れる機会がありません。そこで、マンホールの絵を描くことで、下水道の存在をアピールし、市民の関心を高めようとしたのです。
- 街の魅力アップ
マンホールの絵は、その街の特徴やイメージを表現するものとして、観光や地域振興にも役立ちます。たとえば、魚の絵が描かれたマンホールは、海や川のある街をイメージさせ、観光客の誘致につながります。また、地元の名産品や特産物をモチーフにしたマンホールは、地域の魅力をアピールし、地元の愛着を深めるのに役立ちます。
- 足元の景観向上
マンホールの絵は、足元の景観を向上させる役割もあります。地味なマンホール蓋よりも、カラフルでかわいらしい絵が描かれたマンホールの方が、街の景観に華を添えます。また、マンホールの絵は、街の歩行者やドライバーの注意を引く効果もあり、交通安全にもつながります。
近年、マンホールの絵は、全国各地に広がっています。その理由は、マンホールの絵が、下水道事業のイメージアップや街の魅力アップ、足元の景観向上など、さまざまな効果をもたらすからです。
これからも、マンホールの絵が、私たちの生活をより豊かにしてくれる存在であり続けてほしいと思います。
