ヘルパンギーナは、夏に流行しやすいウイルス感染症です。今年は新型コロナウイルスの影響で免疫力が低下したことなどが関係しているのではないかと考えられ、東京都や大阪府では、定点あたりの1週間に報告された患者報告数が「6」を超えて、「流行警報」が出されています。
ヘルパンギーナとは、ウイルスが原因で夏に流行しやすい感染症です。主に子どもに多く見られますが、大人もかかることがあります。口の中やのどに水ぶくれや潰瘍ができて痛みを伴い、高熱が出ることが特徴です。治療法はありませんが、ほとんどの場合は自然に回復します。ただし、まれに重篤な合併症を起こすことがあるので注意が必要です。
感染予防のためには、手洗いやうがい、タオルの共有を避けるなどの対策が大切です。また、子どもがヘルパンギーナに感染した場合は、学校や幼稚園を休ませるようにしましょう。