ビタミンDサプリメントの必要性を、屋内競技・屋外競技の違いだけで判断すべきではない
ビタミンDは、骨代謝に必要な栄養素です。また、免疫、循環器疾患、糖尿病、がんのリスクやスポーツパフォーマンスとの関連も明らかになってきています。
ビタミンDは、皮膚が紫外線に曝露されることで産生されます。そのため、屋外でトレーニングを行うアスリートは、屋内でトレーニングを行うアスリートよりもビタミンDレベルが高くなると考えられます。
しかし、これまでに報告されてきた研究結果を対象としたメタ解析の結果、屋外競技では屋内競技よりもわずかにそのレベルが高いものの、実際の規定因子としては季節などの影響のほうが強いことが明らかになりました。
つまり、アスリートが屋外でトレーニングを行っているからといって、必ずしもビタミンDレベルが高いとは限らないのです。
ビタミンDサプリメントの必要性は、アスリートのビタミンDレベル、競技の種類、季節、緯度などの諸要因を考慮して判断する必要があります。